もずくは他の海藻に付着して成長するため、「藻に付く」、もずくと呼ばれるようになったようです。
一般的に売られているもずくの9割以上が沖縄産の養殖もずく。
〜もずくの栄養成分〜
もずくにはカルシウムや鉄、亜鉛といったミネラルが豊富に含まれており、またエネルギー量は低いので、とてもヘルシーな食材といえます。注目はアルギン酸とセレニウムです。
〜アルギン酸・セレニウムとは…〜
アルギン酸はもずくのぬめり成分で、水溶性食物繊維の一種です。余分なコレステロールを取り込んで排出したり、塩分と結合して排出する働きがあります。
セレニウムは人間にはなくてはならない必須微量元素の一つで、ビタミンEと協力して活性酸素を抑える働きがあります。
コレステロールや塩分、活性酸素は生活習慣病の大きな要因となるので、これらの働きは生活習慣病の予防を期待できます。
●今日の料理
もずく炒め
?もずくは洗って水切りし、2〜3cm長さに切る。きゅうりは斜め薄切りにしてせん切りする。豚肉は1cm幅に切る。にんにく、しょうが、ネギはみじん切りにする。
?フライパンにゴマ油を入れ、?のにんにく、しょうが、ネギを炒める。豆板醤と?の豚肉を入れてしっかり火を通す。
?オイスターソースとしょうゆで味付けし、?のもずくを加えて全体をかき混ぜて火を止める。
?器に盛り付け、きゅうりをのせて出来上がり。
ポイント…もずくの水切りをしっかりと。
もずくのお吸い物
?もずくは洗って2〜3cm長さに切る。みつばは粗く刻み、しょうがはせん切りにして水にさらし、針しょうがにする。
?だし汁に酒、しょうゆ、?のもずくを入れ、塩で味を調え、沸騰したら火を止める。
?器に盛って?のみつばとしょうがをのせて出来上がり。
ポイント…もずくを加熱しすぎないこと。
ゴーヤの原産地はインドから東南アジアといわれ、日本へは16世紀ごろに中国から伝わったようです。
ゴーヤは沖縄地方の方言で、正式な和名はツルレイシ。
〜ゴーヤの栄養成分〜
ゴーヤにはカロテンやビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれており、昔から夏バテ防止の野菜として、広くアジア地域では親しまれてきました。注目はモモルデシン。
〜モモルデシンとは…〜
モモルデシンとはゴーヤの苦みの素となる成分で、サポニンやアミノ酸で構成されています。
その働きは、肝機能を高める。胃液の分泌を促し、食欲を増進させる。血糖値を下げる。整腸作用。などが挙げられます。
特に、この季節は夏バテで食欲不振になったり、水ものを摂りすぎてお腹をこわしやすいので、ゴーヤの苦みはおすすめです。
●今日の料理
ゴーヤチャンプルー
?ゴーヤは縦半分に切り、ワタを取る。7〜8mm厚さに切り、塩小さじ1/2をまぶし7〜8分おく。しんなりしたら水洗いして絞る。スパムと焼き豆腐は一口大に切る。卵はといておく。
?ゴマ油で?のスパムと焼き豆腐を焼き、焦げ目をつける。?のゴーヤを加えて軽く炒め、卵をまわし入れる。塩、ブラックペッパー、しょうゆで味を調え、器に盛って削り節をかけて出来上がり。
ポイント…ゴーヤは加熱しすぎないこと。
ゴーヤのチーズ焼き
?ゴーヤは縦に切ってわたを取り、薄切りにする。
?チーズを半分に切ってフライパンに並べ、?のゴーヤをまんべんなく散らし中火で2〜3分加熱する。
?チーズが溶けてきつね色になったら、こしょうを振り、火を止める。
?皿に移し、パプリカの粉をふって出来上がり。
ポイント…チーズがきつね色になるまで加熱する。
黒砂糖の原料のさとうきびはニューギニアが原産地といわれ、紀元前にはインドで砂糖が作られていたようです。
日本には奈良時代に伝わったようですが、実際に作られるようになったのは江戸時代に入ってからです。
〜黒砂糖の栄養成分〜
黒砂糖の主成分はショ糖という炭水化物で私たちのエネルギー源となります。また、黒砂糖はさとうきびの煮汁を精製していないので、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に残っているのも大きな特徴です。
黒砂糖は上白糖に比べ深みのある甘さとコクが特徴ですが、普段作っているお料理に使っても問題ありません。
●今日の料理
黒砂糖で豚肉の照り煮
?豚肉は2cm厚さに切る。深さのあるフライパンに豚肉を並べ、弱火でじっくり脂を出しながら焼く。(両面5分ずつ) 脂が出たらいったん豚肉を取り出し、フライパンの脂をキッチンペーパーでふき取る。豚肉の余分な脂もふき取る。
??の豚肉を戻して水、酒、黒砂糖、しょうゆ、ネギ、しょうがを入れ、火にかける。沸騰したら紙ふたをし弱火で30分煮込む。箸が通るくらい軟らかくなったら紙ふたをはずし、中弱火で水分が飛んで照りがつくまで煮る。
?水菜は3cm長さに、レタスは食べやすくせん切りにし、ボウルで混ぜる。
?器に野菜を盛り、豚肉をのせて出来上がり。
黒砂糖の寒天ゼリー
?小鍋に水を入れて粉寒天を振りいれ、火にかける。沸騰後1分加熱し、火を止めて黒砂糖を入れる。5分おいてからかき混ぜて黒砂糖の粒を完全に溶かす。そこへオレンジキュラソーを加える。
?器にラップを敷き、?の寒天液を流す。クランベリーを散らし、上をすぼめて輪ゴムなどで止め。冷蔵庫で2時間ほど冷やし固める。
?器に?の寒天を置き、ミントなどを飾って出来上がり。
ポイント…黒砂糖を完全に溶かす。
青森県ではトゲの長いキタムラサキウニとトゲの短いエゾバフンウニが代表的で、5月下旬から8月中旬ぐらいまでがウニ漁の期間です。
ウニの身が黄色っぽいのがキタムラサキウニで、少し赤みがかったウニがエゾバフンウニです。
〜ウニの栄養成分〜
ウニにはタンパク質のほかにビタミンB1やB2が含まれているので、疲労回復やスタミナ増進が期待でき、ほかの卵類全般に言えるように、非常に栄養価の高い食材です。注目はエキネノンとエキノクロールAです。
〜エキネノン・エキノクロールAとは…〜
どちらもウニの黄金色の色素で、体内に入るとビタミンAと同じような働きをします。
ビタミンAは、粘膜を強化する作用があり、風邪などのウィルスの侵入を防いで、多くの病気から体を守ります。
また、目や皮膚にも働きがあり、疲れ目や肌あれなどの予防も期待できます。
コレステロールが多いので食べすぎ注意。
●今日の料理
ウニとろろ丼
?長いもは厚手のポリ袋に入れ、麺棒などでたたく。のりは細かくちぎる。青じそは5mm角程度に切って水洗いし、水気をきる。
?ご飯に?ののり、長いも、青じその順にのせ、ウニを盛り付ける。お好みでわさびをのせて出来上がり。
ポイント…長いもは粘りが出るくらいたたく。
ウニとみつばの和え物
?みつばはさっとゆでて冷水にとり、水気を絞って2〜3cm長さに切る。
??のみつばとウニをしょうゆで和える。
?器に絹ごし豆腐を盛り、和えた?のウニをのせて出来上がり。
ポイント…食べる直前に和えること。
さくらんぼの原産地は西アジアといわれ、紀元前からすでに栽培が行われていたようです。
日本へは明治初期に北海道に導入され、その後東北地方にも普及し、山形県をはじめ青森県でもおいしいさくらんぼが採れるようになりました。
〜さくらんぼの栄養成分〜
さくらんぼの主成分は糖質で、ビタミンやミネラルはあまり多くはありませんが、まんべんなく含まれています。疲労回復や美肌に役立ち、漢方では元気を補う果物とされています。注目はソルビトール。
〜ソルビトールとは…〜
ソルビトールとは糖質の一種で、甘味度は砂糖のおよそ60%と爽やかな甘みが特徴です。
このソルビトールはさくらんぼが光合成によって作り出す栄養分で、糖質なのに虫歯菌に分解されにくい、体内に吸収されにくい、便をやわらかくし量を増やす、腸内でビフィズス菌を増やす、といった特徴があります。
●今日の料理
?さくらんぼは種を取る。薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーは合わせてふるいにかける。バターは室温に戻す。
?ボールに?のバターを入れ、泡立て器で白っぽくなるまでかき混ぜる。サワークリーム、砂糖、塩を順に加えさらにかき混ぜる。
?卵をよく溶いて?に少しずつ混ぜていく。キルシュも少しずつ加える。
?ふるっておいた?の粉類を加え、切るようにして粉気がなくなるまで混ぜる。そこへ?のさくらんぼを入れ軽く混ぜ、焼き型に入れる。
?180℃のオーブンで25〜30分焼いて、室温に冷まして出来上がり。
ポイント…バターに空気を含ませるようにホイップする。
さくらんぼソース
?さくらんぼは種を取る。
?小鍋にさくらんぼ、砂糖、レモン汁を入れ強めの火でさくらんぼが軟らかくなるまで煮る。(2〜3分)
?火を止めてキルシュを加えて出来上がり。
ポイント…強めの火で短時間で仕上げる。