グレープフルーツの歴史は比較的浅く、およそ300年前に西インド諸島で発見されたといわれます。
ちなみに柑橘系なのにグレープという名前がついているのは、ぶどうの房のようになっているところからきているそうです。
〜グレープフルーツの栄養成分〜
グレープフルーツは柑橘系なので、やはりビタミンCが多く含まれています。また、他の柑橘系に比べて糖分が少ないので女性にはうれしい食材です。注目はリモネンとナリンジン。
〜リモネン・ナリンジンとは…〜
リモネンとはグレープフルーツの皮に含まれる精油成分で、爽やかな香りの素。この爽やかな香りは、気分を爽快にしストレスを解消する働きがあります。
ナリンジンとはグレープフルーツに含まれる苦みの素となる成分で、ストレス解消の働きのほかに胃の調子を整える働きもあります。
グレープフルーツはリモネンとナリンジンの相乗効果でストレス解消に働きます。
●今日の料理
グレープフルーツサラダ
?グレープフルーツはひと房ずつ皮をむく。きゅうりは斜め薄切り、小かぶは薄切りにして、きゅうりと小かぶを塩もみする。しんなりしたら軽く水洗いしてしぼる。生ハムは一口大に切る。
?酢、砂糖、塩、こしょう、オリーブオイルを合わせてドレッシングを作る。?のグレープフルーツ、きゅうり、小かぶ、生ハムをドレッシングで和える。
?器に彩りよく盛り付けて出来上がり。
ポイント…果肉をくずさないように仕上げる。
グレープフルーツティー
?グレープフルーツは横半分に切り、果汁を搾る。
?1カップの熱湯に紅茶のティーバックを入れ、2分ほどおく。ティーバックをはずしグラニュー糖を加える。
?コーヒードリッパーにたっぷりと氷を入れてグラスにのせる。氷にかけるように?の紅茶を注ぐ。
?グラスの紅茶に?のグレープフルーツ果汁を静かに加える。氷を入れて出来上がり。
ポイント…紅茶は濁らないように急冷する。
長芋の原産地は中国南部といわれ、紀元前から栽培が行われていたようです。
長芋の産地である青森県は生産量日本一を誇り、全国のおよそ4割も占めます。
〜長芋の栄養成分〜
長芋にはビタミンB1やCなどのビタミン類のほか、アミラーゼやジアスターゼといった消化酵素が豊富に含まれていますので、胃の弱い方にはおすすめの食材です。注目はムチンとデオスコラン。
〜ムチン・デオスコランとは…〜
ムチンとは多糖類とタンパク質が結合してできた水溶性の食物繊維で長芋のヌルヌル成分です。
その働きは、タンパク質を分解して消化吸収を助ける。消化器官の表面を保護し、胃腸の調子を整える。余分なコレステロールを排出し、血液をサラサラにするなどがあります。
デオスコランも多糖類の一種で、ヌルヌル成分です。
最近の研究で血糖値を下げる働きがあることがわかってきました。
※現在では、ムチンは植物には見られない動物性の粘液成分を指すという知見があります。 長芋の注目成分について、「ムチンとデオスコラン」との記載は、2010年の掲載当初のものです。
●今日の料理
長芋のみそ炒め
?長芋は皮をむいて縦長の5mm厚さに切る。にんにくはみじん切り、ネギは斜め薄切りにする。ピーマンはせん切りにする。豚肉は2cm幅程度に切り、おろししょうがと塩で下味をつける。
?みそ、砂糖、みりんを混ぜ合わせておく。
?フライパンに油と?のにんにくを入れて火にかけ、香りが出たら?の豚肉とネギを炒め完全に火を通す。
??のピーマンを入れて炒め、?の長芋を加えてさっと火を通し、?のみそタレで味付けする。
?器に盛り、指をひねるようにして白ごまをかける。
ポイント…長芋は加熱しすぎないこと。
長芋ブリュレ
?長芋は皮をむいて2cm厚さに切り、鍋に入れて7〜8分ゆでる。軟らかくなったらお湯を切り、マッシャーでつぶす。
?卵と砂糖を泡立て器ですり混ぜ、バニラビーンズを加える。そこへ?のつぶした長芋を加え、よく混ぜる。さらに牛乳を加え、丁寧に漉す。
?耐熱の器に?を流し入れ、120℃のオーブンで約40分加熱する。粗熱をとり、冷蔵庫で2時間ほど冷やす。ミントを飾って出来上がり。
ポイント…長芋は充分軟らかくなるまでゆでる。
食べられるクラゲはビゼンクラゲやエチゼンクラゲなどわずかな種類しかなく、一般的に塩漬けした状態で売られています。
じつは、日本で大量発生しているエチゼンクラゲは中国から高級品として各国に輸出されているそうです。
〜クラゲの栄養成分〜
クラゲには鉄や銅といったミネラルが含まれていますが、あまり強調する栄養成分はありません。しかし、炭水化物や脂質もほとんど含まれないので、ダイエットにはおすすめの食材です。注目はコラーゲン。
〜コラーゲとは…〜
コラーゲンとは皮膚や血管、軟骨などほとんどの組織に存在するタンパク質の一種で、人間の体内にあるタンパク質のおよそ30%がコラーゲンで占められています。
コラーゲには様々な種類があり、クラゲには特に軟骨に使われるコラーゲンが多く含まれています。クラゲのコリコリとした食感がコラーゲン。
ただ、コラーゲンだけを摂取しても体内でうまく機能しませんので、ビタミンCの摂取も必要です。
●今日の料理
クラゲの中華サラダ
?塩クラゲは表示通りに戻す。水で丁寧に洗ってしっかり絞り、3cm長さに切る。
?酢、しょうゆ、豆板醤、ゴマ油を混ぜてドレッシングを作る。?のクラゲにこのドレッシングを大さじ1をふりかけ、味付けしておく。
?もやしは洗い、塩小さじ1/2を入れた熱湯でゆでる。(再沸騰して20秒ほど) お湯をきって平らなザルなどに広げて冷ます。きゅうりはせん切りにする。トマトはくし切りにする。
?器に?のもやし、きゅうりを盛り付け、?のクラゲをのせる。?のドレッシングをかけて?のトマトを飾る。クラゲに白ごまを散らして出来上がり。
ポイント…クラゲをしっかり絞ってから味付けする。
クラゲの混ぜごはん
?塩クラゲは表示通りに戻す。水で丁寧に洗ってしっかり絞り1cmくらいに刻む。ザーサイは粗く刻む。万能ねぎは小口切りにする。
?大きめのボウルに?のクラゲ、ザーサイ、万能ネギを入れ、しょうゆ、酢、ブラックペッパーで味付けをして10分ほどおく。
??のボウルにあたたかいごはんを入れて、さっくり混ぜる。
?器に盛り、糸唐辛子をのせて出来上がり。
ポイント…クラゲをしっかり絞ること。
納豆の歴史は、弥生時代とも縄文時代ともいわれるほど古く、日本人の食文化に深く関わってきた食材です。
一般的な糸引き納豆は納豆菌で発酵させたもので、ほかに麹菌で発酵させた糸を引かない種類もあります。
〜納豆の栄養成分〜
納豆には良質なタンパク質が豊富に含まれており、そのほかビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含み、非常にバランスのよい健康食品です。注目はナットウキナーゼとビタミンB2。
〜ナットウキナーゼとビタミンB2で血液サラサラ〜
ナットウキナーゼとは大豆を納豆菌で発酵させることでできる酵素で、その名の通り納豆特有の成分です。
心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となる血栓を溶かす働きがあります。
ビタミンB2は基本的に脂肪の代謝を促す働きがあり、血液の余分な脂肪を取り除き、血液をサラサラにしてくれます。しかも、納豆菌の働きによる発酵で大豆のときよりも納豆のほうが2倍近くもビタミンB2が増えます。
●今日の料理
納豆サラダそば
?納豆になめたけを混ぜる。レタスは食べやすい長さのせん切りにする。大根、きゅうりもせん切りにして、水洗いして水切りしておく。万能ネギは斜め薄切りにする。トマトはくし切りにする。
?めんつゆに水と酢を混ぜてタレを作る。
?そばを規定の時間ゆで、冷水で洗って水気を切る。
?器に?のレタスを敷き、?のそばをのせる。?の大根、きゅうりをのせ、?の納豆なめたけをのせる。?のタレをかけて?の万能ネギと刻みのりをのせて出来上がり。
ポイント…野菜は、そばとなじみやすい様に細く切る。
納豆トースト
?納豆にタレを混ぜる。(タレがない場合はしょうゆ小さじ1/2を混ぜる)
?食パンにマヨネーズを塗り、?の納豆をのせる。加熱用チーズを散らし、のりを細かくちぎってのせる。
?オーブントースターでチーズが溶けるまで焼く。(2〜3分)
?食べやすいように切り分けて出来上がり。
ポイント…材料の分量を守る。
キャベツの原産地はヨーロッパ西部から地中海沿岸といわれています。日本へは江戸時代に観賞用のキャベツが伝わったようですが、現在の結球性のキャベツは明治に入ってからです。
〜キャベツの栄養成分〜
キャベツにはカルシウムやビタミンK、ビタミンCなどのミネラルやビタミン類が豊富に含まれています。また、食物繊維も多いので女性にはうれしい食材です。注目はビタミンU。
〜ビタミンUとは…〜
ビタミンUとはキャベツから発見され、ビタミンのような働きをするビタミン様成分です。
胃の粘膜を保護し、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にする働きがあり、胃潰瘍予防に働きます。また、胃酸を抑える働きもあるので胸やけや胃もたれの改善も期待できます。
胃腸薬の名前にもなっているキャベジンは、ビタミンUの別名。
●今日の料理
キャベツの煮浸し
?キャベツは洗って芯を切り離さないように、縦4つに切る。さつま揚げは薄切りにする。
?鍋に?のキャベツを平らに入れ、だし汁、みりん、しょうゆ、塩を入れて加熱する。沸騰したら弱火にし、芯まで軟らかくなるように7〜8分煮る。
??のさつま揚げを入れ、再沸騰したら火を止める。10分程度、味がなじむまでおく。
?器に盛り付けて出来上がり。
ポイント…さつま揚げを入れたら加熱しすぎないこと。
キャベツのシャキシャキサラダ
?キャベツはせん切りにする。きゅうりは斜め薄切りにしてからせん切りに、にんじんは細いせん切りにする。
?切った?の野菜をボウルに入れ、たっぷりの熱湯をかけてすぐにざるにあけ、水で冷やす。冷たくなったら水気をしぼる。
?酢、しょうゆ、砂糖を混ぜドレッシングを作る。
?器に?の野菜を盛り付け、?のドレッシングとラー油を添えて出来上がり。
ポイント…熱湯をかけたらすぐに冷水で冷やす。