カツオは、全世界の暖流に広く分布する回遊魚。フィリピン近海から黒潮にのって、日本にやってきて、真夏には東北から北海道沿岸まで北上します。この北上するカツオを「初カツオ」「のぼりカツオ」とよび、季節の味として珍重します。
〜カツオの栄養〜
良質のタンパク質、鉄分、ミネラル、ビタミンなどの栄養成分が豊富に含まれています。特に「初カツオ」は、秋に獲れる「もどりカツオ」より、脂肪分が少なくあっさりしています。
また、野菜類には少ないビタミンB12を豊富に含んでいます。ビタミンB12は、造血作用にかかわるビタミン。葉酸と協力して悪性貧血を防いだり、神経や脳の機能を正常に保つ働きもあります。
〜今日の料理〜
★カツオのバジル炒め★
?カツオは1cm厚さに切り、塩、こしょう、オリーブオイル、バジルで下味をつける。
?にんにくはうす切り、アスパラは下の固いところを削って斜めに切る。
?フライパンに油を温め、にんにくを炒める。香りが出たら、アスパラを炒め、火が通ったらカツオを入れてさっと炒め、仕上げに軽く塩、こしょうをしてできあがり。
ポイント…カツオの加熱時間は短めに
★カツオの韓国のり和え★
?カツオは2cm角程度に切る。万能ネギは小口切りにする。
?ボールにカツオ、ちぎった韓国のり、しょうゆ、ごま油、ブラックペッパーを入れ、全体を絡めるように混ぜる。
?器に盛り付け、万能ネギを散らして、出来上がり。
ポイント…カツオや海苔が崩れないように混ぜる。
生クリームとは、牛乳に含まれる脂肪分を遠心分離機にかけて濃縮し、殺菌したものです。厳密には動物性の乳脂肪製品で、添加物を加えず乳脂肪18%以上のものだけをさします。料理やソースに加えてコクをだしたり、ケーキの飾りつけに使うのが一般的です。
〜生クリームの栄養成分〜
良質なタンパク質やビタミンA、D、カルシウムなどを多く含む食品です。美容や健康に欠かせないレチノールは、牛乳の10倍ほどあります。
ただ、エネルギーや脂質が高いので、とりすぎにはご注意ください。
〜今日の料理〜
★クリーム蒸し豆腐★
?卵白を泡立てないようによくときほぐし、だし汁、塩、生クリームを混ぜる。
?器に薄く油を塗り、?を濾しながら入れる。蒸気の上がった蒸し器で15分程度、弱めの中火で蒸す。
?もずくは細かく刻み、だし汁、酒、しょうゆ、塩、片栗粉を混ぜて火にかける。沸騰してとろみがついたら火を止め、蒸し豆腐にかける。おろししょうがをのせれば、出来上がり。
ポイント…すがたたないように、蒸しすぎに注意
★生クリーム塩キャラメル★
?バニラのさやから、バニラの粒をこそげて取る。
?厚手の小鍋に生クリーム、きび砂糖、水あめ、バニラビーンズを入れてよく混ぜ、火にかける。
?沸騰したら弱火にし、10〜15分混ぜながら煮詰めていく。
?冷水に少量すくって落とし、形が残るようになったら火を止める。クッキングシートを敷いた皿に流し厚さを均一にし、表面に少量の塩を振って、室温になるまでおく。
?好みの形に切り分ける。
ポイント…焦げ付かないようにかき混ぜながら煮詰める。
豚肉は、日本人が一番良く食べる肉類で、その消費量は牛肉の約3倍といわれています。ヒレ肉は、肉質が軟らかく、キメ細かいので、最高の部位といわれています。
〜豚ヒレ肉の栄養〜
豚肉には、良質なタンパク質が含まれています。また、脂肪が少なく、低エネルギー。そして、なんといってもビタミンB1が、他の肉類に比べて格段に多いのが特徴です。
〜疲労回復にビタミンB1〜
ビタミンB1は糖質を分解する酵素の活動を助ける働きがあります。糖質はエネルギー源なので、うまく分解されないと、乳酸などの疲労物質がたまるため、疲れやすい、だるいなどの症状がでてきます。食べるときは、にんにく、ねぎ、にらなど、アリシンという成分を含む食品と一緒にとると、効率的に吸収されます。ビタミンB1の豊富な豚ヒレ肉を上手に取り入れて、疲労回復に役立ててください。
〜今日の料理〜
★豚ヒレ肉のニラ蒸し焼き★
?豚ヒレ肉は、5mm程の薄切りにして、塩少々で下味をつける。ニラは3〜4cm長さに切る。
?ネギはみじん切りにし、酢、砂糖、しょうゆ、ごま油を混ぜてネギソースを作る。
?フライパンに豚ヒレ肉を平らに並べ(油はひかなくてOK)酒を振りかける。ニラを散らして蓋をして加熱する。沸騰したら中火で3〜4分で火を止める。
?器に盛り付け、ネギソースを添えてできあがり。
ポイント…火の通りが均一になるように肉の厚さを揃える。
★豚ヒレ肉のふりかけ★
?豚ヒレ肉は薄切りにする。しょうがはみじん切りにする。
?鍋に水を沸騰させて豚ヒレ肉としょうがを入れる。アクを取り、酒、砂糖、しょうゆを加えて弱火で煮詰める。水気がなくなったらそのまま冷ます。
?味がついたヒレ肉と、白ごまをフードプロセッサーにかけて細かくするとできあがり。しっとりと、やわらかなふりかけです。
ポイント…弱火でじっくり煮詰める。
ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーを発芽させた野菜のこと。発芽のとき種の中で、様々な物質の代謝が活発になるので、スプラウトには栄養が凝縮されています。
健康維持のため、いつもの食事に加えてみてはいかがでしょうか。
●今日の料理●
★スプラウトのとろろ昆布和え★
?水洗いしたブロッコリスプラウトの根元を、包丁で切り、水切りする。
?とろろ昆布を細かくほぐし、?と削り節、しょうゆを混ぜる。
?箸で一口分とり、くるくる巻きつけて、器に盛り付けて出来上がり。
ポイント…食感が残るように手早く和える。栄養的にも酒のおつまみにおススメです。
★スプラウトのせ冷やしそば★
?水洗いしたブロッコリースプラウトの根元を切り、水切りしておく。
?大根は皮をむいて、すりおろす。
?小鍋にみりんを入れ、軽く沸騰させアルコール分を飛ばす。
しょうゆ、だし汁を加えて、火を止めて冷ます。
?そばを規定の時間ゆで、水洗いして水気をきる。
?器に、そば、大根おろし、納豆を盛り、?を天盛りにする。
めんつゆをかけて出来上がり。
ポイント…だし汁は濃い目にとる
原産は西インド諸島で、日本には1970年代から大量に輸入されるようになりました。グレープフルーツは一年中出回りますが、一大産地のフロリダで熟したものが輸入される4月〜6月が美味しい時期です。
〜グレープフルーツの栄養成分〜
他の柑橘類に比べて、エネルギー量が少く、疲労回復のビタミンB1、便秘に効果的な食物繊維などが含まれています。注目はビタミンC。グレープフルーツ1個で、1日の必要量の80%を摂取できます。
〜ビタミンCの働き〜
皮膚や血管の老化を防いだり、ストレスに強い体をつくります。その他にも、鉄の吸収を高めたりするなどの働きがあります。
ただ、ビタミンCは、体内に蓄えておくことが出来ません。一度にたくさん取ったとしても、過剰分は2〜3時間ほどで体外に排出されてしまいます。時間をあけてこまめに摂取するなど、効率よくビタミンCをとることをおすすめします。
●今日の料理●
★グレープフルーツのサラダ
?グレープフルーツは皮を取っておく
?新玉ねぎは5ミリ厚さのくし切り、きゅうりは2〜3ミリ厚さの斜め切りにする。
??を2つまみの塩で、よくもむ。
?酢、塩、砂糖、こしょう、オリーブオイルを混ぜドレッシングを作る。
??を水洗いし、手でよくしぼる。グレープフルーツとあわせて、ドレッシングで和えてできあがり。
ポイント…新玉ねぎときゅうりはきちんと水気を絞る
★グレープフルーツのはちみつバター焼き★
?グレープフルーツを横半分に切り、座りをよくするために皮の底に薄くカットし、平らにする。
?バターを練ってクリーム状にし、はちみつを混ぜる。パン粉を入れてよくなじませる。
?グレープフルーツの上に?をのせる。
?オーブントースターで2〜3分、パン粉がきつね色になるまで焼くと、出来上がり!
ポイント…パン粉が焦げやすいので注意。表面のカリカリした食感と蜂蜜バターの焼けた香りが美味しい簡単スイーツです。