日別アーカイブ: 2020年2月18日

冬眠映像祭Vol.1 かいふくのいずみ

何とも心惹かれるタイトル。
こちら、十和田市現代美術館で開催中の企画展の名前です。
現美は取材でもプライベートでも何度も訪れたことがありますが、
数年ぶりに行ってみたら常設展示も増えていて
とっても楽しかったでーーす!!

そして何だかものすごかったのが、この企画展。

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アニメーション作家のひらのりょうさん、ぬQさん、最後の手段さん(ビデオチーム)の
作品が展示・上映されています。
お名前は存じ上げておりましたが、作品を見るのはほぼ初めてです。

タイトルが素敵さとポスターの可愛さで、私の期待は高まるばかり(*゚∀゚)=3
チケットを握りしめ、いざ企画展示室の前へ!

このカーテンの向こう側に…

このカーテンの向こう側に…

 

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一歩足を踏み入れてみると、そこは不思議なワンダーランドのような世界が
広がっていました。

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不思議で可愛いオブジェと、あちこちで流れ続けるアニメーション。
ここは天国なのか現世なのか、何だか懐かしい前世のような気もするし
でも未来的な感じもする・・・何だろうこの感じ。
椅子があったので一人ぼーっと座っていると、時の流れを忘れるようでした。

しかしそのうち他のお客さんに「あの人まだいるよ」と思われているのでは、という
被害妄想にかられ、もうひとつの会場へ移動。
(誰もそんなこと思っていない)

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こちらは撮影禁止でしたので、入口だけ。

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お三方のアニメーション作品が連続で流れ続けています。
異様な光景でした。
暗闇の閉ざされた小部屋の中で、知らない人同士がひとつのフシギな作品を見つめる。
それが何を言わんとしているのか、ゆるりと考える。
何かに洗脳されているような雰囲気。
(言い方が悪かったらすみません、でもつい心を奪われて夢中になってしまう感じ。)
体内時計にはわりと自信があるのですが、どれくらい時間が経過しているのか見当がつかず???
一周して出てきてみたら、50分経っていました。笑
首も痛くなるわけです。イテテ
美術館を出た後も、何だかフワフワしていました。

アニメーション研究の第一人者、土居伸彰さんによると
「同年代のこの3組の作家たちは、わたしたちの生活に根ざした土着のモチーフや、
レトロさを感じさせる様々な意匠を用いながら、そのなかに、
現代的なスケール観を超えたなにものかを宿らせ、この日常的な知覚のなかに、
未来や妖怪(もしくはUFO)、幽霊や太古といった錯綜する時空間をねじ込み、
体験させ、転覆させ、しかし最終的に顔をほころばせ、身体を喜ばせるという、
共通の作風を持っています。」(十和田市現代美術館webサイトより)

これだ~~~!!!私の感じた不思議な感覚の正体!専門家さんってすごい!!
さらに、最後の手段さんのサイトを見てみると
「最後の手段は、人々の太古の記憶を呼び覚ますためのビデオチームです」

ウワーーーー!!それだァァ!太古の記憶、ストンと落ちました。

可愛いキーホルダー買いました♡

可愛いキーホルダー買いました♡

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この素敵な空間が生まれたのは、十和田という場所も関係しているそうです。
お好きな方にはたまらないと思います。
私もばっちりハマって、かいふくしましたよ。
何だかすごいこの感じ、伝わったでしょうか。
まだまだ全然魅力を載せきれていません。
自分の写真と言葉の限界を感じます。。。ぜひぜひ足を運んでみてください~!

4月5日(日)まで

4月5日(日)まで

全体として、「土着」と「宇宙」と「精神世界」をつなぎあわせた温泉のようなホッコリ感のある空間を生み出すことで、来場者のパワーを「回復する泉」――そこに十和田湖の存在が大きく影響しているのは間違いありません――となることを目指します。by土居さん

 

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