五月女舞香です。
2016年の4月に入社した青森テレビを退職します。
6年と6カ月。(番組では7年6カ月と申しましたが間違ってお伝えしてしまいました、申し訳ありません)
当初は、初めてのひとり暮らしで、仕事にも慣れず、緊張の連続。青森にいる叔母が休日には美味しいものを食べに行こう!青森の観光名所に行こう!と毎週ドライブに連れ出してくれました。お陰で会社では「五月女、また丸くなったな」「そうですか^^?」という会話を繰り返していました。お休みの日に一人で赤ワインをボトルで空けてしまう、そんな日もありました。。笑
久しぶりに体重計にのって驚愕したことを覚えています。テレビに出ているということを自覚しなければと思ったのはその当たりです。
入社してしばらくは、様々な地で中継や食レポのコーナーに出演させていただきました。
当初のアナウンサーの先輩方を振り返らせてください。
たびたびスミマセンに出演している川口さんは当時、私の指導係でした。いつも明るく温かい川口さんは席も隣で、退社時刻の10分前になるとクラシックを聞き出すのでそろそろ帰りの時間だな、勝手に時計代わりにしていました。
駒井さんを初めて見たのは、スタジオ脇のらせん階段を下りてくる時。女神のようなオーラとキュートなルックスと、親しみやすいお人柄で今でも大ファンです。様々なことを教わり、一緒にお仕事出来たことが財産です。
池田さんは3人のママながら、ちょっとした変化にも気が付き、助け舟を出してくださいました。アナブースで一緒に泣いてくれたことを今でも覚えています。
井手さんは入社試験で部屋に案内してくださったとき、こんな素敵な方と一緒に働きたい!という想いが叶ったので忘れられません。
佐藤香さんは、年が私の方が一つ上なので後輩という関係だったので最初は接しにくかったと思います。でも、「五月女さん!ちょっと聞いてくださいよ」といつも面白い小話をしてくれてどんな日も励まされました。そんな佐藤香さんを見習って、私も「ちょっと聞いてくださいよ」を勇気を出して話すと、にこにこしながらツッコんでくださいました。
小島さんはいつもそこだけ爽やかな風が吹いているのでしょうか。と思うほどエレガントで。いろはをたくさん教えていただきました。
先輩方からたくさん、たくさんの愛をいただき、救っていただきました。
後輩の近藤さんとは、ともに試練を乗り越えたり、よく助けてもらいました。プライベートでもご飯を食べにいったりするしっかりした妹のような存在です。
ベテランながらさっと適格なアドバイスを下さり、たまにスマートにツッコんでくださる今泉さん。
独特の笑いのセンスと優しさをお持ちの河村さん。
笑顔の仮面を持っているのでは?思うほどのオンオフの使い分けと芸人顔負けのリアクション王の高山さんにも、本当にお世話になりました。
お隣の岩手県や秋田県、北海道、沖縄、北海道へ行かせていただくことも。ATVのわっち‼のロケは出演者・ディレクター・カメラマン・音声さんの4人で取材に行くことが多いのですが、車中での移動時に他愛無い話で大笑いしたり、チームで取材をすることで親睦が深まるような、家族ほどではないけれど親戚のような、そんな一体感が生まれます。今日は充実した良い一日だったな、と夕日を眺めながら帰る時間が大好きでした。
報道のデスクと呼ばれる日々のニュースをチェックする方々がいます。仕事の時は厳しい言葉も飛び交いますが、仕事を離れるとなんて面白い個性的な人たち!!と思うんです。同じフロアで働く報道制作部の方々に、本当に感謝しています。
青森といえば祭り!!ほぼ全てのお祭りに参加させていただきました。
青森ねぶた祭の海上運行や、ゆったりとした弘前ねぷた、迫力のある五所川原立佞武多などどれも様々な魅力があり、人が集まったときの力って伝染するものなのですね。感極まるってこういうことかと実感しました。
3泊4日で密着するむつ市の田名部まつりにも3年密着取材で参加させていただきました。最初は「あの人アナウンサー?」だったのが「五月女アナウンサー!」と年月が経つに連れお名前を覚えていただいている=わっち‼や青森テレビを見ていただいていることが、本当に本当に嬉しかったです。
祭りが終わると秋が来て、大雪の冬が来て、日本一の桜が咲く。四季の移り変わりを堪能できる青森県にいられることが誇りでした。
スポーツキャスターを担当させていただだいたことも。スポーツって地元の力になることを感じました。県外出身の方も青森県のために挑む姿に勇気をもらい、自分を重ねたこともありました。
わっち‼のMCを担当したとき、トークは出来ないフリは間違える。わっち‼を楽しむことが出来ない日々が続きました。そんなとき先川さんが「とめ!!大丈夫!!」といつも励ましてくださいました。私は不器用な割りに、自分からヘルプの声を挙げることが苦手でした。しかし、先川さん、助けてください。と毎回の番組の終わりに録音室で架空のラジオ番組を想定してフリートークの練習にお付き合いいただきました。みんなのリーダーのような、兄貴のような、そんな存在です。
スーパーやお店でも「昨日みだよ」と声を掛けてくださって話込むことも。そういった距離の近さ、視聴者の皆様の温かさが私が青森という地を大好きな理由の一つです。ちなみに津軽弁のリスニングは、ばっちりです。
不器用な私を温かく見守って迎えてくださった取材先の皆さん、視聴者の皆さんに励まされ充実した日々を送ることが出来ました。心より感謝申し上げます。
生きていく上では仕事をしなければなりませんが、どんな仕事でも「人がすべて」だと思っています。ひとりでは仕事ができません。表に見えるものとそれを作る裏方の仕事があって、世の中が回るのだと日々実感しています。ご縁に恵まれた人生だとつくづく思います。
青森を離れますが、拠点を東京に移し、地に足つけて歩いていきます。年に1回、いや2回は第二の故郷、青森県に帰りたいです。また皆様にお目にかかれれば幸いです。
最後に、いつも観てくださっていた皆様へ。温かいメッセージで涙が止まりません。鼻も真っ赤で顔面がぐちゃぐちゃな状態でパソコンに向かっています。今日まで泣かない!と気を張っていましたが、余韻に浸りたくてこのまま会社に一泊しようかな、と思い始めています。
わっち‼は月・火は沖縄出身の麗しい町田満彩智(まあち)アナ、水・木・金はキュートで努力家で、いま料理を頑張っているらしい新名真愛アナが担当します。
わっち‼ニュースのアクティブさと元気が取り柄、どんな伝統的な衣装も着こなす小野寺紀帆アナと、八戸出身で一見クールビューティですが、ファッションが皆様気になるかもしれない?市川麻耶アナを宜しくお願いいたします。
人懐っこい笑顔の狩股アナは10月からは記者として頑張るそうです。
これからも青森テレビ、わっち‼とわっちニュースを宜しくお願いいたします。
本当にどうもありがとうございました!!
五月女舞香