この間、弘前市の介護保健施設を２か所取材してきました。
高齢者に元気になってもらうための取り組みなのですが、
あまりのナイスアイディアに、「おもしろーい！！」と何度も叫んじゃいました。
まずは、『平成の家』の「働くデイケア」
施設内には、「求人」と書かれた紙が何枚も貼ってあります。
どういうことだろう？と思ったら、利用者さんが働く仕組みになっているのだそうです。
例えば、「お惣菜を作って、施設内で売り歩く」「整備工場で車椅子を直す」など。
お仕事をすると、施設内通貨「スマイル」がもらえます。
このスマイル、ちゃんと使えるんです！
施設内で買い物ができますし、温泉ツアーに申し込むこともできるそうなんです。
スマイルが貯金できる、銀行もあるんですよ！
揚げちくわを試食！おいしかった☆（写真のお母さんたちも利用者さん）
仕事はいろいろ。手芸が好きな方はパッチワークを、
元大工さんだったというおじさんは、
鳥の巣箱づくりをしていました。さすが、手つきがプロです。
「役割」を得ることで、利用者さんの意識も変わったようです。
しかも目標ができますから、やる気もアップしますよね。
昔憧れた仕事をここで、というのもいいかも！
利用者さんの顔が輝いていたのが印象的でした。
まさに目からウロコ。さすが介護甲子園優勝施設です！
『サンアップルホーム』というところでは、介護予防のため、
パワーリハビリテーションと水分摂取に力を入れています。
スポーツジムにあるようなマシンが揃っていますが、
鍛えているのは「立ち上がる」「座る」「洗濯物を干す」など、普段の生活で使う筋肉。
軽い負荷で、ゆっくりと「いち、に、さん、し」と声を揃えて取り組んでいます。
「今は足が悪いけど、ここで頑張ってまた農作業がしたい」と
話してくれたおばあちゃんがいました。
おばあちゃんの足が早く良くなりますように！！
こちらでは、パワーリハビリの前、最中、終わった後と、
それぞれ水分摂取の時間を取っています。
他にも面白い取り組みがいろいろあって、私も「ほー！」「へー！」と感心しまくり。
感激したので思わず老後はここに入りたいですと言ったら、まだ早いと言われました。
自分の目標に向けて頑張っている高齢者の皆さんを見て、元気をもらいました。
私もあんな風に、前向きに毎日を過ごしたいなー！
介護、作業・理学療法への興味が増すきっかけになった取材でした。
